PEACE SUMMIT〜北海道高校生平和大集会vol.2〜アピール


 私たちは、今日「世界の青年と平和への思いを交流したい」「世界で起きている事の本当の姿をしりたい」という思いから「Peace Summit〜北海道高校生平和大集会vol.2」を開きました。

 3月20日から始まったアメリカによるイラク戦争。アメリカは、「イラクを解放する」と言って国連決議も無しにこの戦争を開始しまし た。しかし、この戦争で一番の被害を受けたのは、罪の無いイラクの一般市民でした。今もイラクではアメリカの占領により、多くの人 が苦しめられています。また、9・11アメリカ同時多発テロの報復で行われたアフガニスタン攻撃も未だに続いています。アフガニスタン 攻撃やイラク戦争を経ても、平和になるどころか、世界中にテロが広がっています。戦争ではテロは無くせません。

 世界では、「アメリカの横暴を許さない、平和を守れ!」の声が高まり、無法な戦争を行ったアメリカは孤立しています。アメリカ国内 でも、イラク攻撃とブッシュ大統領を支持しないという声が過半数を超えました。イギリスでもブレア首相の支持率が下がっています。 平和を求める動きが世界の本流になっています。

 しかし、日本では私たちの思いや世界の流れに逆行し、無法なアメリカの戦争に協力する有事法制やイラク特措法が可決され、テロ特措 法も延長されています。そして、旭川の自衛隊がイラクに派遣されようとしています。私たちはいかなる戦争への協力を拒否します。

 日本の行った最後の戦争であるアジア・太平洋戦争から58年。戦争の記憶が徐々に風化し、私たちが戦争体験を聞ける「最後の世代」と言 われています。だからこそ、戦争の体験を受け継いで語り継いでいく「最初の世代」にならなければなりません。日本のアジアへの侵略、 ヒロシマ・ナガサキへの原爆投下、全ては忘れてはいけないことです。

 今、日本と世界は大きな分岐点に立っています。これからの運動によって、10年先、20年先の世界がアメリカの横暴を許し侵略戦争が行 われる時代になるのか、戦争の無い平和な時代になるのかが決まってきます。

 憲法9条を持つ国日本は、本来、世界の平和の流れの先頭に立つべき国です。それを全世界が期待しています。その中でも先頭に立つの は、私たち高校生の運動です。これからの時代をつくるのも生きていくのも私たちです。これからは、私たちの時代です。私たちのつく る時代に武器も戦争も核もいりません。

 私たちは一人ではありません。日本や世界の各地に同じ思いを持った仲間がいます。私たち一人一人の力は小さいかもしれませんが、力 を合わせれば必ず世界を変えていけます。私たちは先駆者であり、開拓者です。私たちの歩いたあとに道が出来ます。 みなさん、共に北海道から「平和の風(Peace Wind)」を吹かせましょう。


                      北海道高校生ネットワーク「Peace Wind」執行委員会



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