6・29「北海道高校生平和のつどい」アピール


 イラク戦争が終わったとの報道のなか、「イラクがどうなっているのか」、「世界の平和のへの流れはどうなっているのか」、「日本 は戦争反対の立場にたっているのか」、私たちは情報がないまま、社会とのつながりが見えないなかで学校生活を送り、自分の未来にむ かって生きています。しかし、日本が戦争にむかっていけば、私たちの生活は一変してしまいます。私たち高校生にも、真実を知る権利 があります。そして、未来を生きる私たちには、自分たちの意見を社会に向かって声をだしていくことができます。

 今日は、その真実を知り、私たち高校生の運動の意義を知ることができました。アメリカは、私たち高校生の「戦争反対」の声に反し て先制攻撃によるイラク戦争を行い、7000人以上の民間人が犠牲者になり、今もアメリカ軍が落とした劣化ウラン弾などによる放射能な ど、戦争の被害で苦しんでいます。そして、アメリカは軍事占領を続け、アメリカのいいなりになる政権を作ろうとしています。また、 アメリカは、自分たちに都合のいいような政権を世界に広げるために戦争を拡大しようとしています。

 私たちの住む日本では、高校生や多くの国民の意思に反して、アメリカの起こす戦争に加担する道に進もうとしています。アメリカの 戦争に自衛隊と国民を総動員できる有事法制を、数年かけて発動できる仕組みにしようとしています。この法律が発動されれば、自分の 意思とは関係なく、強制的に戦争に協力させられます。私たちは、高校生の未来を奪うこの法律を許すわけには絶対いきません。

 私たちの日本は、世界の平和をリードする憲法9条をもっている国です。世界唯一の被爆国として、第二次世界大戦で悲惨な経験をし てきた国として、また、アジア諸国を侵略した世界に二度と戦争を起こしてはいけないと憲法で誓った国です。

私たちは、日本がまもってきた憲法9条の「国際紛争を武力によって解決することを永久に放棄する」という精神に基づき、世界から 戦争をなくし、日本が平和のルールをとりもどす先頭になるように強く求めていきます。

 私たち北海道高校生ネットワーク『Peace Wind』は、多くの高校生の「平和への思い」をあつめ、全国の高校生と連帯し、21世紀 に、戦争のない世界をつくるためにがんばっていきます。

つどいに参加した皆さん

 私たち一人ひとりの力は小さいけれど、その力が積み重ねれば、大きな力になります。未来の日本をつくっていくのは私たち高校生で す。今日、知ったこと、学んだことをまわりに広げましょう。そしてアメリカの無法な戦争を許さない!!という思いを胸に、傷つけら れた平和のルールをとりもどし、自分たちの未来を自分たちの運動でつくりだそう!


                    北海道高校生ネットワーク「Peace Wind」執行委員一同



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