2005年8月16日 毎日新聞
戦後60年の原点:「赤紙」再現チラシ配り、平和を訴える
−−札幌 /北海道
「8・15反戦街頭宣伝」
終戦の日の15日、札幌市の市民グループでつくる「さっぽろ平和行動実行委員会」(三浦章子委員長)は中央区の商業施設前で、
「8・15反戦街頭宣伝」を行った。
同会のメンバーは、戦時中に使用した召集令状(赤紙)を再現したチラシを市民に配り、平和と反戦を訴えた。
81年に始まり、今年で25回目。メンバー約60人は「再び戦争を起こしてはならない」「平和憲法を守ろう」と呼びかけ、チラシ1500
枚を通行人に手渡した。
チラシの表面には当時の召集令状の内容、裏面には憲法第9条の条文が記載され、受け取った市民は真剣な表情で見つめていた。
メンバーの田崎遊さん(20)は「これからの社会には軍も核兵器も戦争もいらない。戦後60年のこの日に、少しでも多くの人に
戦争と平和について考えてほしい」と話した。