2005年2月13日 厚別区民報

戦争体験を祈りを込めて若者に語り継ぎたい

高校生・学生を中心に平和問題で熱い討論

 高校生・学生などで結成している平和団体P-net北海道「Wind」(総長 田崎遊)は6日厚別区民センターで人々と憲法を語ろうと座談会を開きました。昨年厚別区で「九条の会」を結成した人たちと、「Wind」のメンバー、憲法改悪反対の熱い討論が交わされました。

歴史を伝えたい

 昨年自分が所属するさまざまな団体で「九条の会」を結成した厚別東の佐藤明人さんは「戦争体験者として、経験の上にたって若者たちに期待します。今まさに戦前と同じ戦争への道を歩んでいる、若者が受け入れる受け入れないに関わらず、たとえ嫌われたとしても歴史を若者に教えていくべきだ。若者たちには、今は小さな力でもたゆまぬ粘り強さを持って憲法を守る運動を続けて欲しい。若者が頑張れば我々も頑張れると「Wind」のメンバーを励ましました。

 また、80代の女性は「この年になるまで、なぜもっと早く今まで自分が経験してきたことをのちの世代に残そうとしなかったのだろうか。 今からでも期待と祈りを込めて、若い人たちに話していきたいと思います」と力を込めて語ってくれました。

憲法改悪反対の声 世代超えて広めましょう

 若者たちは「憲法が改悪されたとしても、それが徴兵制に結びつくと考えている若者はほとんどいない。まして自分のこととして捉えることができない」また「教育の中の憲法はただテストに出るので丸暗記をしただけで、憲法を生かした暮らしがどんなものか、憲法がどうやってつくられたかわからない中で「選択」だけを迫られるのはおかしい。もっと若者の声を聞いてくれる討論の場を持って欲しい」と熱心に語りました。

 このほかにも、北朝鮮の日本人拉致問題や第2次世界大戦のときの日本軍のアジア侵略、イラク戦争などについても熱心に語り合い、世代を超えて憲法改悪反対の運動に共に頑張ろうと確認しあいました。

 (後略)


前のページに戻る